
NATIONAL GEOGRAPHIC (ナショナル ジオグラフィック) 日本版 2012年 02月号 [雑誌]
フランスアルザスの小麦畑、穂と穂の間に両脚と尻尾を置いてバランスを取りながら小麦を食すカヤネズミの写真が美しい。ダニエル・ゴードンの空を飛ぶ写真は哲学的です。
28ページから45ページにわたり本号の特集『犬の遺伝子』の記述があります。それぞれの犬の特徴を美しく捉えた写真が印象的です。人間や殆どの哺乳類では多数の遺伝子の相互作用によって身体的な特徴が決まりますが、犬の場合、鍵を握る遺伝子は3個以下だそうです。犬は遺伝子のスイッチ1つで姿態が左右されます。そんな例は他の哺乳類では稀だそうです。だからこそ人間の需要に応じて改良が重ねられ、牧畜、猟犬、マスティフなど用途によって様々な種が生み出されました。犬の進化史は大変興味深く読みました。
110ページからの津波の特集では、その被害と発生のメカニズム、住み慣れた町としての被災地など、津波災害の課題の一端を見せてくれました。

モンゴル [DVD]
ユーラシア大陸の大半を後に支配することになるチンギス・ハーンの若き日を描く。規律の無い小さな部族間の争いが映画の大部分を占める。そこで描かれる若き日のチンギス・ハーン、テムジンは弱い。戦に負け、奴隷にされ、売られる。そのたびに幼き日に妻と決めた女性に助けられることになる。
この女性、最初に見たときには美しいのかどうかわからなかった。しかし、芯の強さが感じられた。テムジンの父は顔が平らで目が細く、足の強い女がよい女だとテムジンに教えた。父の理想どおりに育った女がこの物語の影の主役である。
どんなに落ちぶれても、心まで落ちぶれる必要はない。心が折れたものが敗れたものなのだ。テムジンは誰にも守られず隠れるところの無い平原で一人生き延びた。戦に負け、奴隷になっても心は折れなかった。この物語からは強い二つの意志が絡まりあって巨大な堅い柱となり、そこに雷が落ちて雷の力をも味方につけてしまったかような印象を受ける。雷はモンゴル人にとって空の神である。二人の意思の強さが画面から伝わってくる。

世界の国歌
これまで国歌のCDをたくさん買いました。でも、多くの場合、現地の演奏とかけ離れたアレンジやテンポにがっかりさせられてきました。このCDは、その点、かなり元曲に忠実な演奏が多いと思います。(ウズベキスタンなど、一部中央アジアの国々の国歌については、テンポやアレンジに不満がありますが...)。もちろん演奏の質は、他のアルバムの追従を許さない完成度です。資料的価値があります。ただ、収録されている国がもっとバラエティーに富んでいれば、さらによかったのにと思います。

ボラット 栄光ナル国家カザフスタンのためのアメリカ文化学習 <完全ノーカット版> [DVD]
想像を絶するお下劣さでアメリカの良識を笑いとばし、暗部を照らし出す。
劇場で声を出して笑ってしまい、もう一度見たくて買っちゃいました。

CDブック はじめてのロシア語
初めてロシア語の本を購入したのではっきりとは言えないのですが、
購入を考えた時、色々な本のプレビューを見ていきました。
英語・ドイツ語を勉強した後、勉強方法と同じ順序で文法や単語の紹介があったのでこの本を購入。直訳が出来ない単語の説明がないので少し不便を感ましたが、順を追ってロシア語がどういうものかを「知る」事ができ、学ぶ物は深く道のりは長いと気付かされました。全てのロシア語にカタカナがうってあるのは大変嬉しかったです。
ビキナーの練習問題のついていない本の中ではいいものを購入したという満足感はあります★この本を使って話せるようになったらまた詳しくレビュー書きます!