花のノートルダム (河出文庫)
小学生のときにジャン・ジュネの小説をはじめて読み、「なに、これ? 気持ちわりー。おえ〜っ」と、途中で投げ出しましたことがあります。
あれから長い年月がたち、いま読むと、まったく違う感想を持ってしまうのは、自分が年を取ったせいなのか、性癖が変わったからなのか、よく分かりませんが、なんとも魅力的な世界です。
宮部みゆきの小説を読むときの十倍ぐらい時間がかかります。難解な文です。これはこれでいいと思いますが、別の訳者さんでも読んでみたいです。
それから、他のレビュアーの方々が挙げていらっしゃる他作品も、読んでいきたいです。はまりました。
神の裁きと訣別するため (河出文庫 (ア5-1))
読んだ。
フランス人か。
実際に生きて、動いていた人だとは思えないほど、斬新、芸術的。
個人的には衝撃を受けた。
わからないところもあったが、刺激的だった。
でも、「正常な」心理状態では読めない本だとも感じた。
「まともな」人には読めないような気がする。
そんな後、同文庫からでた『アンチオイディプス』を目にしたが、その中で言及されていた。近代哲学者の幾人かにインスピレーションを与えた人間なのだそうだ。
その筋では有名なのかな?
そんなこんなで、一般的では無いが、はまれば、はまる本だと思います。