RONDE 輪舞曲
スーパーファミコンの「魔神転生」シリーズ(女神転生のウォー・シミュレーション版として作られたブランド)のサターンオリジナル作。
途中の選択肢によってストーリー、エンディング、仲間になる人物、悪魔がどんどん変わっていく仕組みです。
タクティクス・ウォー・シミュレーションタイプの作品で、立体的に書いた2次元の絵ではなく、ポリゴンによる実際の3Dですので、建物の陰に隠れて見えづらいユニットなども360度視点を回転させて見やすい位置に変えることも可能。
難点はCGの出来が良くない事。
人物に妙なテカリがあって、独特のCGムービーです。
ウォー・シミュレーション・ゲームの最大の弱点は、「何度も同じようなHEXバトルを繰り返していると飽きてくる」ことなのですが、そこを盛り上げてくれるのが途中に入るムービーです。
そこの出来にもうちょっと力をいれて欲しいところでした。
CD2枚組というボリュームですが、出来は平均点くらいで決して悪くは無いですが、もうちょっと丁寧に作ってくれたらよかったゲームでした。
女神異聞録 デビルサバイバー
SRPGということで、「魔神転生」のようなものを期待していたのですが、オープニングの東京こそ、そんなイメージでしたが、中身は別物に仕上がっていました。ただし、明示はされませんが、ロウやカオスに似た概念はあるようで、アドベンチャー時の選択やメールへの返信などでロウやカオスに傾き、エンディングも変わるようです。最後までやってみないと分かりませんが。
さて、システムですが、「ペルソナ3、4」と同様に悪魔との交渉はありません。仲魔はオークションか合体で入手します。人間たちの装備もないのでマッカはオークションと精霊合体にしか使い道がありません。合体も2身合体だけですが、手持ちの仲魔でどんな悪魔がつくれるのかがすぐわかる検索合体という機能が便利です。悪魔全書があるともっとよかったのですけど。人間たちは、悪魔からスキルをクラックして魔法などを覚えていきます。ただし、このクラックは必ずしもうまくいきません。クラックする悪魔を倒す前にリーダーが倒れてしまったり、指定したユニットじゃないユニットが攻撃されて倒してしまったり(これは反撃しなければいいわけですが)。フリーバトルで、スキルの入ったデータを拾うことで覚えることもできます。そうして、覚えたスキルを仲間に覚えさせることも可能です。こうしたシステムがフリーバトルをただのレベル上げの場にしていません。良いアイデアだと思います。また、合体時のスキルの継承は任意にできるようになりました。思い通りのスキルを継承させるために、何度も合体させる手間は要らないわけです。
ストーリー上の戦闘は、レベルを上げておけば、何とかなりますが、ミッションによっては、特定のスキルが重要になることもあり、強制バトルの場合は、事前にセーブしておくことを勧めます。戦闘は、プレスターンバトルに似ていて、クリティカルを出したり弱点をついたするとワンターン攻撃のチャンスが増えます。速さの違いで最初からワンターン追加されていることもありますが、弱点をつかれて消えることもあります。戦闘は1対1ではなく、基本的に3対3で行われるのですが、弱点をつかれてユニットが全滅なんてこともあるので、チーム編成は攻守のバランスを考えることが必要です。また、さっさと戦闘を終わらせたければ、真ん中にいるリーダーだけを倒せばよく、経験値が欲しければ3体倒すなど、プレイヤーの判断でできるのも良いアイデアです。
シナリオは、メガテンらしく、重いテーマで、かなり興味深いです。先を追いかけたくなるのですが、そうするとレベルが足りずに、強制バトルに勝てないといったことも生じます。フリーバトルとアドベンチャーパートとをバランス良くこなさないと、結局はつまってしまいます。その変はじれったいところですが、フリーバトルには上記のメリットもあるので、欠点というほどではありません。ただ、ペルソナほどにはキャラがあまり立っていなくて、シナリオとシステムがメインのゲームだと思います。
最後に、悪魔を召還するCOMPがDSになっているのには笑えました。