キリン 氷結ストロング シチリア産レモン 糖類ゼロ 350ml×24本
通常の氷結よりもアルコール度数は高めの8%ですが、飲みやすいです。
氷結の特徴は口当たりの良さだと思います。
他社製品と比較して度数は同じだが、他社よりも飲み易さで+1点とさせて頂きました。
シチリア!シチリア!スペシャル・エディション [DVD]
「イル・ポスティーノ」を思わせる社会情勢を背景に、ある男の生涯をなぞるような構成の作品で、ラストが最初に戻ってくるあたり、構成の妙と言いますか、その昔「ニュー・シネマ・パラダイス 」を見ただけの監督でしたが、とても楽しめました。
マリア・カラス「永遠のディーヴァ」(没後30年ベスト)(DVD付)
オペラの魅力を発見するまで、マリア・カラスは私にとって変な声で歌う個性的な歌い手でしかなかった。オペラの魅力に目覚めてから数年、すっかりオペラ狂いになったが、行き着いたところは歌い手としてはマリア・カラスだった。なんといってもそのドラマチックな表現力に驚いた。まさに「歌劇」というに相応しい。カラスの歌唱の秘密を知りたくて評伝など読んでみたが、歌による演劇のためのカラスの練習法を知り、納得した。歌唱の練習を一通り終えると、それからは音楽抜きで台詞として演劇的な練習を徹底的にしたらしい。そして、納得のいく演技が出来てはじめてもう一度音楽付きで歌唱訓練をい行ったらしい。この事実を知ってカラスの歌を聴くと納得がいった。数ある歌い手の中でマリア・カラスは別格だと思う。決して美声ではない。もとはメゾソプラノなのでやや苦しげな歌唱だが、それがまた劇性を高めている。リアルタイムでは聴いたことはないが、マリア・カラスは永遠だ。食わず嫌いの方がいたら、先入観を捨て、もう一度聴いてみてはいかがだろうか。
マレーナ [DVD]
一見、思春期の少年の成長物語がメインのようにも見えますが、実は、大戦中ドイツに身を売った女達の人生を、マレーナという人物を通して描く方がメインだったように思います。マレーナという名前は、裁判のシーンで、「マッダレーナ、通称マレーナ」、と呼ばれます。つまり、マレーナという人物像は新約聖書にでてくるマグダラのマリアを想定しているのではないでしょうか。欧米人にとっては、罪深い娼婦でもあり、その罪から回心した聖女としても御馴染みの人物像です。
聖書の中では、罪を犯した女を非難し、石打ちの刑にすべしとする人々に対しイエスは、「今まで一度も罪を犯したことの無い者だけが彼女に石を投げよ」と諌めます。誰も石を投げることのできる者はいません。こうして彼女は許されるのです。
しかし、この映画の中ではマレーナは許されることも無く、終盤での非情な仕打ちが待っています。終戦当時、イタリアに限らずフランスなどでも、ドイツ兵に身を売った女たちが、あそこまでのリンチを伴ったかどうかは別として、公衆の面前で髪を剃られ、「私はドイツ兵と寝ました」というプラカードを首から下げられ、街中を曳き回されました。作者は子供の頃、そんな哀れな女たちを見ていたのでしょうか。抗いようも無く時代の渦に巻き込まれ、生きるために身を売った女たち。そんな、娼婦として断罪される女たちの人生と、容赦なく彼女たちを裁いた「義しい」人々の姿を描きたかったような気がします。
でも、マレーナが夫の腕にすがって帰って来るところにも注目してください。罪を犯しただけでは終らない。。。だからこそマグダラのマリアなのでしょう。
何はともあれ、どのレビューアーも仰っていますが、そんな講釈は抜きにして、本当にモニカ・ベルーチが美しいです。整った気品ある顔立ちと絵画の中から抜け出てきたような肉体美は、一見(でも何見でも)の価値があります。